明和の大津波~沖縄にもある地震・津波のリスク~

今月のはじめ(2018年3月1日)、沖縄県の西表島付近で震度5の地震がありました。

 

f:id:ramsyo:20180302221811j:plain

 

「沖縄で地震なんて珍しい」と思った人もいたのではないでしょうか。

 

しかし過去の歴史に目をやると、決してそんなことはありません。特に、1771年に八重山地方を襲った「明和の大津波」は、日本史上屈指の巨大津波で、八重山地方の島々に甚大な被害をもたらしたと記録されています。

 

明和の大津波

 

1771年(明和8年)、沖縄の八重山諸島沖にて八重山地震が起こります。 

 

この地震が、大津波を引き起こします。 

 

津波による被害は、石垣島が最大で、島の面積の約四〇%が波に洗われたといわれます。死者・行方不明者は、八重山列島で九三一三人、うち石垣島だけで八四三九人を数えました。石垣島では、約一九〇〇戸の家屋が流失し、島の人口約一万七〇〇〇のうち、半数が失われたことになります。また宮古列島でも、犠牲者は二五四八人に達しました。

 

出典:伊藤和明「日本の津波災害」

 

要するに、半端ない津波だったようです。

 

島の面積の約四〇%が波に洗われた」とか、もはや「どこへ逃げりゃいいんだ!?」って話ですね。家ごと流されるなんて当たり前で、全滅した集落もあったのでしょう。

 

さらに、津波の後も疫病が流行したり、食糧不足による飢饉が発生したり、塩害で農作物が育たなかったりと、散々だったようです。

 

その後、明治維新の頃まで、石垣島や宮古島では、人口が津波前の水準に回復することがなかったそうです。

 

f:id:ramsyo:20180310233401j:plain

↑津波により打ち上げられたとされる下地島の帯岩

 

上の写真は宮古諸島の下地島にある帯岩という岩です。この巨岩が津波によって浮き上がり、丘の上に乗り上げたものだと言われています。

 

こんな巨岩が津波に乗って流れてくるとか、なんかもう…色々と無理ですねぇ…。

 

離島で津波に遭ったときの一番のリスクは、「逃げ場が少ない」ことかなと思います。

 

助かるには、いかに最短で、島の中の海抜が高い場所や、高い建物へと逃げ込むかが、命運を分けるのでしょう。

 

なので、自分が旅行で離島を訪れる時は、島の避難場所・高台の場所などを事前に、あるいは現地で自分の目で見て、チェックをしようと思いました。

 

「楽しく旅行したいのに、そんなことまで考えたくないよ」と言う人もいるかもしれませんが、そのひと手間が、いざというときの命運を分けるかもしれませんからね。

 

備えあれば、憂いなしです。