【書評】発想を変えて生きやすく~ひろゆき「無敵の思考」を読んで~

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あの悪名高い(?)掲示板「2ちゃんねる」。

 

その元管理人の「ひろゆき」こと西村博之氏の、

今まで各所で話してきたことがまとめられた本です。

 

最近ネット上で、彼と、彼の友人ひげおやじさんが対談してる動画をちょくちょく見ています。

 

動画でのひろゆき氏の発言が興味深くて、ついつい夜更かしして観てしまっています。二人の、まさに学生時代の友人って感じのゆるい雰囲気も好きです(学校卒業するとそういう友人って得にくくなりますよね)

 

そんな感じで、最近注目してた人が本を出すということで、即買いました。

 

ここでは「これは」と思った項目を、いくつかピックアップして感想を書いていきたいと思います。

  

ランニングコストを上げるな!

 社会人になってランニングコストを必要以上に上げてしまった結果、楽しむためではなくて、その上がったランニングコストを維持するために時間を使い続ける人が多いのです。こうなってしまうと、不幸な人生から抜け出せません。

 

p7-8

 

ランニングコストとは、生活を続けるための固定費のことですね。

家賃、光熱費、電話代、ネット代、車の維持費などなど。

 

それらを無意味に上げると、そのコストを維持するために生きることになる、

ということをひろゆき氏は述べています。

  

「一度上げた生活レベルを下げるのは大変」とはよく言われます。

けど、ランニングコストを維持しておけば、何かあったときにそこまで焦らずに済みます。 

 

たとえば失業しても、ランニングコストが低ければ、

しばらくは貯金と失業保険で生きていけます。

焦らずじっくりと次の職を探すことができます。

  

結婚してる男性なら、奥さんが出産を機に産休・育休に入ったり、

仕事を辞めたりして世帯収入が減ったとしても、

ダメージが少なくてすむでしょう。 

 

また、ランニングコストが低ければ、貯金も難なくできます。

  

消費者は一生幸せになれない

 

楽しさや幸せを、「お金を使うことで感じる人」は、一生幸せになれません。それは、幸せを感じ続けるためにお金を使い続けなければならないので、アラブの石油王であれば別ですが、多くの人には限界があるからです。「これさえ持てば、幸せになれる」ということを、多くの広告は謳っているわけですが、それを追い求めるうちは絶対に幸せになれません

 

p62-63

 

消費者のままの人生から抜け出すためには、クリエーターになるという方法しかありません。モノづくりをする人は幸せを感じることができますからね。
たとえば、「絵を描いて幸せ」や「写真を撮って幸せ」「文章を書いて幸せ」などということです。これらは「お金をかけなくて幸せになれる手段」なので、それを持っていると自分の時間さえあれば、その分だけ幸せになれます。つまり、時間があればあるほど幸せを感じられる“無敵状態”になれるわけです。

 

p63

  

つまり「生産者になれ」ということですね。

  

「生産者」のイメージとしては、芸術方面で何かを創造してる人や、

職人的な仕事をしてる人が、一番わかりやすい例でしょうか。そ

れ以外にも、自分が企画・設計して生み出してるものがあれば、

「消費者」ではなく「生産者」といえると思います。

  

かくいう自分も「生産者」として生きていくのが目標です。 

 

他にも趣味でDIYとか、家庭菜園をやってる人も「生産者」といえると思います。

 

仕事の「選び方」を間違えない 

ひろゆき氏は「年収を偏差値みたいにして仕事を選ぶと、失敗のもとになる」と主張します。これも同感です。

  

例えば、自分の興味ある業界や業種の会社に入社した結果、

そこが年収の高い会社だった、というのは良いと思います。

 

しかし「年収が高いから」というだけで就職先を選ぶと、つらい毎日が待ってるかもしれません。

業務に対して興味・関心が持てなかったら、ストレスが貯まっていくだけの毎日になります。

  

「とりあえず就職して、あとはその職業に自分を合わせていく」という考え方があります。それは就職するときの心がけとして、大事な考え方だと思います。

しかし、それでも人それぞれに、どうしても合わない仕事があるものです。

  

コミュニーケーションを取るのが苦手な人が、

接客や営業の仕事をやればつらいだけでしょうし、

逆に人とコミュニケーションをとるのが好きな人が、

黙々とやる仕事をやればストレスで潰れてしまうかもしれません。

  

真面目すぎる人には向かない仕事、裏方的な仕事が向かない人など、千差万別に「向かない仕事」があります。

 

なので仕事は「年収」とか「華やかなイメージ」とかではなく、

自分の興味関心や適性を考えて選んだほうがいいのです。

  

「長く役に立つ本」を読む

いい本の5つの条件

 

・今後10年以上も影響を与える「技術」や「文化」をテーマにしている
・結論に至る「経緯と理由」に筋が通っている
・「資料」から組み立てられていて、個人の感想を書いているわけではない
・一般的な「常識」とは違う結論や発見がある
・単純に読んでいておもしろい

 

 p123

 

 読んだ本が良書かどうかを判断するには、

この基準をそのまま当てはめればいいと断言できるくらい、明快かつ的確な基準だと思います。 

 

ちなみに、ひろゆき氏は上の5つの条件を満たす本として、

「銃・病原菌・鉄」と「コンテナ物語」をあげていました。

 

後者は未読なので、読んでみようと思います。

  

「無理ゲー」で元々

 ひろゆき氏は「信長の野望」をプレイするとき、マニアックな弱い武将をあえて選ぶ縛りプレイをやるそうです。 

 

「どうせ負ける」という状況の中から「でも負けないパターンを見つけられたらおもしろいな」ということを考えるわけです。
悪い状況の中でうまくいったときは、すごく達成感があります。

 

p138-139

 

リアルの人生にも応用が利く考え方だと思いました。

  

どんな悪条件からでも、這い上がる道筋を見つけ出して、

「勝ちパターン」にたどり着こうという思考ですね。 

 

 今後、逆境に身を置いたり、挫折したりしたときのために、

この思考法を脳裏に焼き付けて置こうと思いました。

 

 二極化の未来に備えよう

 ひろゆき氏は、今後の日本は次の二択に分かれていくといいます。

 

・スキルを身につけてお金を稼いで幸せを目指すか

・お金がなくても工夫して幸せを目指すか

 

 どちらの生き方を選ぶかは個々人によります。

  

もし、スキルを得る生き方を選んだ場合は、

「スキルそのもの」よりも「スキルを得るためのスキル」が大事だとも言います。

あるスキルがダメになっても、他のスキルを 素早く身につける術を持っているかどうかということです。 

 

これを読んで、僕は福沢諭吉が若い頃のエピソードを思い出しました。

  

福沢諭吉は若い頃、大阪の適塾で猛勉強の末にオランダ語を身につけます。

 

しかしその後、初めて横浜を訪れたとき、そこでは英語が主流になっていて、あれほど猛勉強して身につけたオランダ語が、まったく役に立たないという現実を目の当たりにします。

 

福沢諭吉は愕然としますが、しかしすぐに気持ちを切り替えて、

オランダ語の時と同じく、再び猛勉強して英語を身につけます。

  

その結果、外来語を翻訳して「経済」「社会」「自由」という、

今でもガンガン使われている言葉を生み出して、歴史に名を残しました。

  

要するに、応用力や臨機応変力を身につけろと言うことですね。

福沢諭吉は「オランダ語そのもの」よりも「外国語を得るためのスキル」を持ち、

それを英語の習得に応用できる人だったので、

激動の時代を生き抜くことができたのです。

 

これからの時代、そういう能力が求められるだろうということですね。

 

 

 

他にもひろゆき氏の自由な発想が垣間見れる個所があり、

ためになり、かつ楽しみながら読める本でした。

 

 

柔軟な思考に触れることができる、おススメの本です。